ヴェネツィアのスケッチ、1日目は、ゴンドラのスクウェーロ(造船所)の
近くで1枚描いてから、運河を西に向かって歩いてみた。最初の橋を
右手に進み、迷路のように続く岸辺の道をゆくと、サン・バルバナ運河
にであった。
遠くに教会の鐘楼が聳え立ち、運河の両側には沢山の舟が繋留されて
いる。空の色が水面に映えて、午後の日差しの中で輝いて見えた。ここ
で描いたスケッチに色をつけたもの。
ヴェネツィアの沢山ある運河と橋の中でも、この辺りは、観光客の姿もなく
とても静かだ。近くの路地で、遊ぶ子供たちの声や、岸辺をゆっくり歩き
ながら話に興じるお年寄りの姿などみかけて、普段の生活の様子を窺う
ことができた。



 2008.10.8.  F6  
マーメイド水彩紙 荒目
 ペン  透明水彩

鐘楼の見える運河(サン・バルバナ運河)