ピーピー・レ島の夏
2000年の夏、家族でタイへ旅行したときに見たピーピー・レ島の眺めを描いたもの。
ピーピー・レ島は、プーケット島から船で5〜6時間のところにある無人島で、ダイビング
には人気の所のようだ。私たちは、シュノーケリングを楽しんだが、海中には大きな潮の
うねりがあって、思うように泳げなかった。水中メガネから見える海底は、はるか20メー
トルもあるかの深さで、不気味な黒い岩肌に覆われていて、じっと見ていると吸い込まれ
そうになり、怖い感じがした。
この辺りの島は、波の侵食でえぐられ、水面近くが凹んでいる形をしている。わずかに
見える白いビーチまで泳いでいこうとしたが、先ほどのうねりに引き戻されて、結局、
上陸できなかったのが残念だ。
2000年制作 72.71×51.5cm アルシュ 鉛筆 透明水彩