黒目川は、東京の小平霊園内にある「さいかち窪」に、その水源があり、現在でも、
水が流れている。
この絵を描いた場所は、水源からおよそ1kmほど歩いた、東久留米市下里あたりの
風景です。東久留米市は、東京の中でも湧き水がある街として知られているところで、
市内には、落合川と黒目川と二つの小川が流れている。
「さいかち窪」・・・霊園内の雑木林に囲まれた窪地(くぼち)のこと。漢字
では皀莢窪または槐窪と書く。直径100m余りある。黒目川の
源流でもある。さいかち窪があるのは小平市と東久留米市
(柳窪3丁目5番)の市境付近である。新青梅街道を越えた
下流(柳窪4丁目)に、黒目川天神社(柳窪天神社、東京の名
湧水57選の1つ)がある。さいかちの木が生えていたのでこの
名がある、ともいわれる。・・・
黒目川 ・・・東京都東久留米市と東村山市、小平市の境界に位置する
小平霊園内の「さいかち窪」に源を発し、東久留米市、埼玉
県新座市、朝霞市を流れ朝霞市大字根岸で新河岸川へ合流
する。
岸辺は遊歩道が整備されている部分が多く、ウォーキング、
サイクリング、散歩に適している。中沢川との合流付近には
妙音沢や市場坂遺跡がある。
源流付近の窪地となっている地形を辿ると、かつての源流は
小平霊園や西武新宿線を越えて、黒目川は西武拝島線小平駅
〜萩山駅間の南西まで、支流で最も西を流れる出水川は萩山
駅の西南西まで辿る事が出来る。
近年、遊歩道が整備されて歩きやすくなったが、その分、景観が損なわれてしまった
部分もある。川沿いに並ぶ雑木の姿をみながら、往時の様子を辿って見た。
黒目川・下里付近
2009.01.29. SM ダーマトグラフ 透明水彩