近くの公園に出かけて描いてきたものです。紅葉の時期
でしたが、季節を少しさかのぼって描いてみました。
大きな公園の中をいろいろ歩きまわって、陽も傾き始め、
ふと見上げると、それまで気づかなかった光景が見えて
きました。
 

逆光の中に見えるもの。陽の光を透して輝きを放つ木々
の緑、順光では得られない色がそこにあります。同じ樹
でも、見る方向を変えて見直してみると、全く別の世界が
みえてきます。

そんなことは、絵画の世界では当たり前のこと、至極当然
何の目新しさもないようなものでしょう。しかし、「見れども
見えず」という言葉の通り。今まで、おそらく何百回余りも
見ていたであろう、そんな風景が、まったく新しいものに見
えてくるということがあります。

歳をとっていくのも、そんなに悪いことではないかもしれま
せん。絵を描くという目で、改めて身の回りを見渡していくと
どこにでも、絵にできるものがありそうな感じがしています。





 樹のある風景2

    16.Nov.2009   F1  
  ダーマートグラフ 透明水彩