これまで何回か描いているビーチの様子を、今回は下書き無しで、アク
リル絵の具で描いてみた。
ハワイの風景は、日差しが強いせいか、色彩が強烈で、透明水彩では
何か物足りない感じがする。コントラスのはっきりした仕上がりにしたい
という思いもあってアクリルでやってみることにした。
また、アクリルでも、透明水彩絵の具のような「水彩技法」が使えるか、
試してみたいという気持ちもあった。試してみたかんじでは、透明水彩
よりもはるかに乾きが速いように思う。絵の具どうしを滲ませるのも手
早くやらないと直ぐに乾いてしまい、思ったように滲まない。
水で溶いて薄めて使うようにし、なるべく白を使わないようにしてみたが、
思ったよりも色が濃くなってしまうようで、かなり薄めないと透明水彩の
ような感じが出せないようだ。
乾くのが速いので、色を抜いて白くしたい所の処理は、時間との勝負だ。
あらかじめどこの箇所を白くして残しておくか、計画を立てて作業を進め
ないといけない気がする。
出来上がりは、予想通り、コントラストのはっきりした仕上がりになった。


フォート・デ・ルッシービーチ4(ワイキキ)

2008.5.30.  F6  ウォーターフォード紙 300g
cold press アクリル絵の具(ホルベイン)