ベルギーの小さな街・ドュルヴュイに泊まって、町を歩きながらスケッチをする。
泊まったホテルの東側にある陸橋を渡って、のぼり坂を行くと、川のたもとに
大きな屋根の教会があった。
その教会の横を下っていくと、黄色いドアの可愛い家が目に留まった。いかにも
この街にぴったりの雰囲気の小さな家で、さっそく絵に描くことにした。
スレートの屋根瓦が葺いてあり、其の上には、大き目の煙突がのっかっている。
こんな煙突なら、細身のサンタが中に入ることもできるのではと、勝手な想像を
しながらペンを運ばせていく。鉄製の格子戸の向こうに中庭がみえているが、
緑とレンガ色と、黄色のドアと、物語に出てくるような配色に見入ってしまう。
パレットの色を沢山使いたくなってしまうような賑やかさを味わいながら、暫らく
時を過ごした。





ドュルヴュイの黄色いドアの家

   09.may.2009. Durbuy
    マーメイド水彩紙  
      荒目 235g
    ペン  透明水彩