シチリアのチェファルー(Cefalu)の町で,何度も通った
ヴィットリオ・エマヌエーレ通り(Via Vittole Emanuele)に,
気になる場所がある。
入り口らしい立派な門と鉄の扉が,通りに面していて,下に
降りる階段がある。何処かの屋敷なのかと思ったが,あとで
資料をみると,そこは,昔,洗濯場に使われていた跡だと
分かる。石の仕切りがいくつも並び,それぞれに水が溜めら
れるようになっている。水は奥から引き込まれていて,洗濯
した後の水は,海へ流れていくように作られている。
まことに,理にかなった造りになっているのに驚かされる。
チェファルーの町をあちこち歩きながらスケッチしているうち
に昼過ぎになっていた。流石に足が疲れてきて,洗濯場の入
り口の前のベンチで一休み。この絵は,そこで座りながら描
いたもの。
18.Apr.2011-14.Aug.2011
P6 ダーマートグラフ
画用紙 透明水彩
午後の一刻